アドインを作ってみる

ここでは実際にアドインを作成するにあたって必要な情報や参考になる情報を紹介しています。アドインを作成する際の参考にしてください。

なお、個人で作成したようなアドインを広めたい場合には、弊社でお手伝いできます。具体的には、弊社Webサイトからダウンロードできるようにしたり、メールニュースなどでお知らせしたりできます。遠慮なくご相談下さい

また、有償追加サポートとしてスパークスシステムズジャパンでアドインの作成を行うことも可能です。詳細は有償追加サポート アドイン・アプリケーション作成をご覧ください。

アドイン作成に必要な情報

アドインを作成するためのインタフェースおよび手順は、すべてヘルプに含まれています。ここではそのヘルプの内容の一部をご紹介します。

  • インタフェース
    アドイン作成に使用するインタフェースは2種類あります。
    1. API
      Enterprise Architect(以下EA)の情報を取得・操作するためのAPI です。詳細はヘルプ「リファレンス」以下をご覧下さい。
    2. アドインメソッド
      アドインメソッドは、EA内部で発生したイベントを取得します。詳細はヘルプ「アドインのイベント」「イベントのブロードキャスト」以下をご覧下さい。
  • 作成に関する知識の取得・サンプルコードの活用
    作成したいアドインの作成方法がよく分からない場合は、下記の動画や無料セミナー「Enterprise Architectアドイン作成セミナー」の内容や、サンプルコードの参照が有用です。サンプルコードはヘルプに含まれています。
  • 手段
    アドインは、VisualStudio等を利用してDLLとして作成する方法と、モデル内の要素として作成する方法の2つがあります。
  • 設定
    DLLとして作成したアドインを実際に動作させるためには、DLLの登録とレジストリの設定が必要になります。詳細はヘルプ「アドインの配置」をご覧下さい。
  • その他
    ヘルプにおいて、インタフェースの文法・サンプルコードはC#で記述されています。C#以外でアドインを作成する場合は、その言語に置き換えて作成する必要があります。

アドイン作成の進め方

  1. 仕様を決める

    アドインで何をしたいのか?について検討・決定します。仕様によっては、アドインではなくAPIを利用して、外部のアプリケーションからEAで作成したモデルを参照・操作する方法が適切の場合もあります。EAの画面内で操作を行いたい場合はアドインを、EAでの操作が必要ない場合はアプリケーション、という切り分けが一般的です。

  2. 作成手段を決める

    作成するプログラム言語、および作成するツール(IDE)を決定します。なお、アドインでは最終的にActiveX COM DLLを作成しますが、このDLLが作成できるのであればプログラム言語は問いません。例えば、VB.NET・C#・Visual C++などがあります。

  3. 作成する
    • 実装
    • ビルド
    • DLL登録
      .Net以外で作成したDLLであればRegSvr32コマンド、.Netで作成したDLLであればRegAsmコマンドを実行します。詳細は、ヘルプの「アドインの配置」を参照して下さい。
    • レジストリ設定(1回のみ)
      EAがアドインを認識できるようにレジストリにエントリを設定します。詳細は、ヘルプの「アドインの配置」を参照して下さい。
    • 実行
    • デバッグ

アドインの作成方法を知るには?

アドインに必要な情報はヘルプ「API・アドイン・スクリプト」以下に存在します。セミナーでもアドイン作成方法を知ることができます。

  1. 動画デモ
    新規にアドインを作成する手順を画面と音声で説明しています。10分でアドインの作成から実行までを行っています。
  2. Enterprise Architectアドイン作成セミナー
    過去に実施していた、アドインを作成するためのセミナーのスライド資料を公開しています。これからアドインを作成するために、アドインの基礎を知り、自分でアドインを作成できるようになりたいという方は、ぜひこのセミナー資料をご活用下さい。
  3. フォーラム
    フォーラムの掲示板の「EA API」には有用な情報を多く掲載しています。
  4. セミナーの個別開催
    Enterprise Architectアドイン作成セミナーの内容をそれぞれのお客様ごとにカスタマイズして実施できます。詳細はカスタマイズ実施の内容をご覧ください。
  5. 有償追加サポート
    アドインの作成支援等を有償追加サポートとして行い、一部ないしは全部を弊社にて作成することも可能です。詳細は有償追加サポート スポット(オンサイト)対応・ツールコンサルティングをご覧ください。

アドインの配布

作成したアドインを利用する方法は、EAのヘルプ「アドインの配置」に記載されている、いくつかの手順が必要になります。

配布する手順を一括して行う簡易ツールにつきましては、「アドインセットアップツール」をご覧ください。

アドインのサンプルソースコード

弊社で作成した、アドインのサンプルソースコードが利用できます。アドイン作成の際にご活用下さい。なお、ソースコードのダウンロードはサポートユーザー専用です。

内容言語更新日-
ダイアグラム上の要素数カウントアドイン ソースコード
Microsoft Visual C# 2013で動作確認済みのソリューションファイルやソースコードが含まれています。よく利用されるアドインメソッドや、APIのDiagramObjectやElementの使い方など、アドインを作成する上で基本となる処理が含まれます。
C# (VS 2013)2018/05/29ダウンロード
カスタムビュー(サブウィンドウ・タブ) サンプルソースコード
Respository.AddWindow(サブウィンドウの追加)、Respository.AddTab(タブの追加)のC#サンプルです。
C# (VS 2013) 2020/01/31 ダウンロード