事例紹介:株式会社小松製作所様 前編

この事例では、Enterprise Architectを利用して組込み製品の開発を行っている株式会社小松製作所様の事例をご紹介します。

プロジェクトの背景と展開

(文中の敬称は省略しています)

株式会社オージス総研の組み込みソリューション部では、建設・鉱山機械製造大手の株式会社小松製作所(コマツ)より、ソフトウェア開発における設計プロセス改善の協力を要請されました。

コマツは、建設・鉱山機械や産業用機械・車両など中心に、住宅関連や運輸・物流などの幅広い事業を展開しています。主力製品である建設機械は、いわゆる「組込み」機械の一つであり、さまざまな制御をソフトウェアで行っています。

このような建設機械を制御するシステムも、昨今の多機能化や機能の広がりを受けてますます複雑になっています。しかし、品質については、今までどおりの高品質を維持しなければなりません。このような状況においてコマツでは、設計プロセス改善への取り組みとしてオブジェクト指向やUMLを取り入れ、要求仕様から展開されるシステム設計・機能設計・モジュール設計を確実にしようと考えていました。

オージス総研では、C言語におけるオブジェクト指向・UMLの利用方法についてのアドバイスだけでなく、独自のツールである「Age」を活用しました。「Age」は、コマツがUMLツールとして選択していたEnterprise Architectと連携し、UMLモデルからソースコードの一部を自動生成することができます。現在はC言語およびC++言語に対応しています。

この「Age」はカスタマイズ製に優れ、利用者の要望を取り入れてソースコードの生成結果に反映することができます。コマツではこの「Age」を活用し、オブジェクト指向で設計した内容を、C言語として動作させるための基本的な処理を自動生成し、大きく工数の削減を可能としました。

 

→後編では、このプロジェクトに関係したオージス総研の皆様にEnterprise ArchitectおよびAgeに関する質問をさせていただき、回答とコメントをいただきました

利用方法概要

項目対応
利用している種類と本数コーポレート版 40本
(今回のプロジェクトでは、そのうちの3本を利用)
利用しているUMLとダイアグラム主にUML1.4
  • 分析クラス図
  • 設計クラス図
  • シーケンス図(コミュニケーション図)
  • ステートマシン図
UML規約への遵守
データの保存形式EAPファイル
EAをカスタマイズしたか?カスタマイズなし
アドインは利用したか?×
独自のアドインは作成したか?していない
EAの新しいビルド・バージョンが  
出た場合の対応
方針は特になし。気づいた人が新しいビルドを試し
問題ないと思われる時点で他の人も利用する。