シーケンス図とバージョン管理

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シーケンス図とバージョン管理

シーケンス図を作成する場合で、ライフラインとして図の中に配置される要素がシーケンス図が含まれるパッケージとは別のパッケージ内に存在する状況の場合には、要素のパッケージをバージョン管理の対象にしてチェックアウトを行うと、シーケンス図が壊れるようにみえる(メッセージの一部が消える)場合があります。これは、チェックアウトの時には現在のモデルの内容を一度削除し、その後バージョン管理ツールから最新の情報を取得して、モデルを再構成するというEnterprise Architectの挙動が原因です。

 

このような問題が発生する構成の場合には、シーケンス図のクラスを配置する際に、「そのまま配置」でクラス要素をそのまま配置するのではなく、クラス要素をオブジェクトとして配置する必要があります。要素をダイアグラムに配置するときに表示される要素の配置ダイアログで 「インスタンス(ライフライン)」 の項目を選択します。これにより、シーケンス図のあるパッケージにライフラインの要素が作成されます。

 

まとめますと、このようにシーケンス図を含む環境でのバージョン管理を行う場合には、以下の点に気をつける必要があります。:

 

次の例はモデルブラウザに2つのパッケージ: P1(クラス要素が含まれる)とP2(シーケンス図が含まれる)があります。このシーケンス図が表示されています。

 

 

このシーケンス図では、このページで説明した問題は発生しません。なぜなら、すべてのライフラインはオブジェクトとしてシーケンス図と同じパッケージに含まれているからです。

 

 

注意:

ここで説明している内容については、コミュニケーション図(のメッセージ)についても同様です。